昨日、11月17日がBBO入門セミナー最終日でした。
噛み合わせ治療の器具を1カ月使用してもらいその変化を体験してもらいました。
立ち姿の比較写真の方は受講生の一人です。
わかりやすいように線を引いてあるものと
線を引いてないものがありますが、同一の写真です。
治療前と1か月後では背筋が伸びておなか周りもすっきり見えると思います。
痩せたのではなく、姿勢が変ったためです。
頭と首も治療前では前のめり気味だったのが、
1か月では体の重心に近づいた位置に収まっています。
悪い姿勢で体のバランスをとっていると必ず無理が生じてしまいます。
8020運動とは80歳で20本以上歯を残そうという運動です。
平成元年から厚生省と日本歯科医師会が推進している運動ですが、
港区では80歳で20本以上歯が残っている方が50%を超えたそうです。
港区では20歳上の全ての区民が年2回無料で
お口の健診を受けることができるそうです。
虫歯や歯周病のリスクは必ず存在しますが、
予防歯科、虫歯、歯周病ケア、治療が必要な歯の放置、
部分入歯(もちろん総入歯も)が合わないなど、
なんとなく面倒でほったらかしでは・・・
歯を大切にしていれば、おいしいものが食べられて、
充実した食生活を送ることが出来ます。
噛み合わせの観点からも、
歯がたくさんあり、しっかり噛む力を支えられることは、
全身に良い影響を与えます。
これをきっかけに歯のケアを!
<参考>厚生省「成人歯科保健対策検討会中間報告」1989年(平成元年)―抜粋― 「残存歯数が約20本あれば食品の咀嚼が容易であるとされており、例えば日本人の平均寿命である80歳で20本の歯を残すという、いわゆる8020運動を目標の1つとして設定するのが適切ではないかと考えられる。」
第20回BBO学術大会リポート③
「BBO療法と統合医療 VOL.3」 西村 仁(西村歯科医院 大阪府岸和田市)
上記について
西村仁先生の講演を聴くのは今回で3日目になります。 1回目は「BBO療法とは」 2回目は「ゲノム診断について」、 今回は、 実際にゲノム診断・症例を集めて ゲノム解析による咬合治療の評価を 来月、行われる第3回臨床ゲノム学会で 発表する直前の講演ということで 大変興味深いお内容でした。 理想的な噛み合わせは心身に与える影響が大きく、 効果も絶大である。 BBOが歯科界だけでなく、 医科との垣根を越えて、 もっと多くの人々に還元されるべきなのに 残念ながらたどり着く人は多くない。 実際、普段の臨床でも 理想的な噛み合わせからは程遠い口腔内と出会うことも多く、 顎の痛み、頭痛、肩こり、腰痛などの訴えなどから 咬合調整、スプリント作製に至る患者数がとても増えました。 また、テレビ、雑誌などでも、 噛み合わせ、歯軋りなどがテーマになり 論議を交し合うこともよく目にするようになり、 患者さんの知識や関心も高く豊富になってきています。 沢山のスライドを見ながら、 あおば歯科のスタッフの一員として ただ口腔内だけを凝視するのではなく、 この炎症や痛みの原因はどこから来るものなのか、 咬合と心身のバランスを考えながら口腔内を診る事ができる、 そんな歯科衛生士でありたいと 改めて思いました。 今回、9症例のゲノム検査の評価報告があり 11月23日の大阪での臨床ゲノム学会での発表を控えて BBO研究会の先生方からは 具体的な意見やアドバイスが述べられ、 皆様の温かくも熱い思いが感じられました。 当日はBBO療法の素晴らしさを 少しでも多くの方に届けられたらと切に願っています。
歯科衛生士 塚越敦子(あおば歯科 千葉県松戸市)
「頭蓋骨と頚椎と気道をBBOで考える」
山田敏輔 BBO研究会会長(埼玉県朝霞市 ホープデンタルクリニック)
上記について
「はじめて、BBO学会に参加しましたが、
これまで自分が学んで正しいと信じていた咬合論と
全く異なる視点でのBBO咬合理論の展開、
そして臨床応用はとても興味深く、
且つ、衝撃的なものでした。
第二演目では、
「頭蓋骨と頚椎と気道をBBOで考える」と題して
山田敏輔会長が講演されました。
頭蓋骨の矢状断面、前頭断面の画像等において、
第二頸椎歯突起や筋突起等のランドマークから基準線を示し、
BBO理論の基本を非常にわかりやすく解説して頂きました。
BBOのスプリント療法を施すことにより、
頭位が変化し、気道が大きく広くなっているのには、
画像により一目瞭然で驚きました。
後頭骨が動き、前に出て前頭葉が活動できるようになるとのお話でした。
大変有意義な諸先生方の発表を
聴くことができて勉強になりました。
今後の臨床に、新たな視点が加わり、
生かしていきたいと思います。
そして、さらに、
もっと奥深くBBOの世界を知りたいと欲求にかられました。」
歯科医師 中野里香(あおば歯科 千葉県松戸市)
「口内を清潔に保つ口腔(こうくう)ケアをがん患者らに行うことで、
合併症を防いだり、入院日数が減ったりするなどの効果が見込まれるとの
調査結果がまとまった。」
調査チームを率いた信州大付属病院は県歯科医師会とのこと。
口腔と身体の関係はいろいろと説があります。
お口の中が不衛生であると誤嚥性肺炎のリスクは高まります。
ほかに歯周病と糖尿病の関連も論文が出ています。
すべての原因がお口にあるわけではありませんが、
リスク軽減のため「自分でできること=歯磨き」を!
第20回BBO学術大会リポート1
「頸椎の生理的前弯が失われた状態をBBO理論で 咬合を安定させたら(ストレートネックとBBO)」
山田 敏秀(ホープデンタルクリニック 埼玉県朝霞市)
「鍼灸と歯科のコラボレーション」 小林 八州男(BBO研究会副会長)
上記2つの題について
一番目の演題では、
ストレートネックの患者の症例がいくつか出されたが、
咬合の安定より頚椎が大きく変化することに驚いた。
スプリント装着前後でストレートだった頚椎の弯曲が回復し、
狭い気道が広がる様子がはっきり表れており、
改めてBBO理論を用いた治療は 咬合から全身へと繋がっていると感じることができた。
現代では、 スマートホンやパソコンだけでなく、
子供の頃からゲーム機などで下を向く機会が多い。
小さい子供のうちから 姿勢や首のかたちが悪くなる環境ができてしまっている。
ストレートネックという状態に気付かず、
身体の症状を抱えている人は多いと思うが、
咬合により体の負担や様々な症状が 改善できるということを沢山の方が知る機会が出来ればと思った。
三番目の演題では、 咬合異常により頭頚部の変化が起こる過程を聞くことができた。
一番目の演題と繋がるところが多く、
「咬合が頭蓋な位置、頚椎の配列に大きく影響を与える」
という話も聴くことができてより理解を深めることができた。
自分が担当し診ている患者も気付いていないだけで このような状態かもしれない。
今回総会に参加し、 先生方の話を聴き沢山の知識を得ることができた。
これを聴いただけに終わらず、 見極める目を持ち、
患者がより良い生活を送る手助けが出来るよう 自分自身も成長していきたいと思った。
明田川亜希乃(あおば歯科 千葉県松戸市)
ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト 10月24日(木)21時10分配信 されましたが、
ひどい歯周病だったネアンデルタール人が爪楊枝で
お口の清掃、歯周病の症状緩和を行っていた可能性があるそうです。
何万年も前から歯周病も存在し、
ケアーとキュアが試みられていたということですね。
オリジナルの記事は下記から
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20131024002&source=rss
昨日、BBO入門セミナー実習コース3日目を開催しました。
あいにくのお天気ですが、 受講生の方々みなさんご参加いただいています。
本日の内容は 顎の位置(「顎位」という)を改善するスプリントという装置の 最終仕上げ調整です。
10月13日に第20回BBO研究会学術大会を開催しました。
多数のご参加ありがとうございました。
今年のBBO研究会学術大会は、
咬合と頭位姿勢、頚椎、気道の確保
咬合治療と鍼灸のコラボ
ゲノム解析による咬合治療の評価
小児の咬合再構成
ゴムメタルを使用した小児の矯正
充実した内容でした。
BBO学術大会後の懇親会を開催しました。
今年は学術大会後だったので 発表内容について意見交換していました。
BBO研究会とは咬合と生体の関係を 研究、治療の実践するグループです。
今度の日曜日10月13日は第20回BBO学術大会開催日。
BBO研究会会員対象のため、一般の方はご参加できませんが、
下記のような発表が予定されています。
第20回BBO研究会学術大会プログラム
「頸椎の生理的前弯が失われた状態をBBO理論で
咬合を安定させたら(ストレートネックとBBO)」
山田 敏秀(ホープデンタルクリニック 埼玉県朝霞市)
「頭蓋骨と頸椎と気道をBBOで考える」
山田 敏輔(BBO研究会会長
「鍼灸と歯科のコラボレーション」
小林 八州男(BBO研究会副会長)
「BBO療法と統合医療 VOL.3」
西村 仁(西村歯科医院 大阪府岸和田市
「BBO療法の実践」
山村 憲仁(山村歯科クリニック 大阪府高槻市
「BBO理論に基づいた矯正治療」
藤田 裕成(ゆう歯科オフィス 千葉県浦安市)