治療前
治療後
ご相談内容 |
「姉も矯正をしていたが、弟も歯並びが気になるようになった。噛むと下前歯が見えなくなってしまうので、診てほしい」とご相談いただきました。 |
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カウンセリング・診断結果 |
拝見したところ、噛み合わせた際に上の歯が下の歯に深く覆いかぶさり、下の前歯がほとんど見えなくなる過蓋咬合(かがいこうごう)の状態でした。 この噛み合わせは、将来的に虫歯や歯周病のリスクを高めるだけでなく、顎関節への負担、成長期における顔貌の歪み、発音への影響など、さまざまな問題につながるおそれがあります。 このまま放置すると将来的に口腔内の健康に影響を与えるため、早期に歯列矯正を行う必要があると診断しました。 |
行ったご提案・治療内容 |
患者様はまだ4歳であるため、歯を動かす本格的な矯正治療ではなく、成長を利用し、顎の正しい発育を促して将来の歯並びを整えることを目的とした装置である、T4Kトレーナーでの治療を提案しました。 T4Kトレーナーのメリットとデメリットは、以下のとおりです。 メリット:顎の適切な成長を促し、将来的に抜歯をせずに矯正治療ができる可能性を高めながら、歯並びに悪影響を与える指しゃぶりや舌の癖といった口腔習癖(こうくうしゅうへき)の改善にもつながる デメリット:T4Kトレーナーによる効果を十分に得るためには、患者様ご自身で装着を継続する必要がある。すでに歯並びの乱れが重度であったり、顎の骨格に大きなずれがあったりする場合は、T4Kトレーナー単独での改善は難しいことがある 装置は基本的に日中の活動時間に1時間と、就寝時に継続して装着していただきますが、お口の状態や生活習慣は患者様によって異なるため、当院では患者様に合った装着時間を提案しています。 今回は、年齢的に装置をきちんと使用できるかどうかの懸念がありましたが、ご家族の「少しでもいい状態にしたい」というお気持ちと治療への前向きな姿勢を拝見し、しっかり相談したうえで、T4Kトレーナーによる治療に同意いただきました。 まずは装置の適合状態を確認し、ご自宅での装着方法やケア方法について丁寧にお伝えし、使用を継続していただきます。 その後は定期的に来院いただき、問題なく装置を装着できているかの確認や口腔内の変化、お子様の成長に合わせて都度適切な調整を行いました。 |
治療期間の目安 | 6ヶ月 |
おおよその費用 | 約150,000円 |
治療リスク |
・決められたスケジュールを守らない場合、十分な効果が得られない可能性があります |
治療前
治療中
治療後
ご相談内容 |
「左下の奥歯に強い痛みがある。以前からブリッジのグラつきも感じる」とご相談いただきました。 |
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カウンセリング・診断結果 |
拝見したところ、左下には奥歯(第2大臼歯)の欠損を補うために手前の歯を連結して作られた延長ブリッジが装着されていました。 痛みの原因を詳しく確認するためレントゲン撮影すると、延長ブリッジの土台となっている奥歯(第1大臼歯)が根元から割れていることが判明しました。 このまま放置すると、割れた部分から細菌感染が広がり、周囲の歯ぐきや顎の骨に炎症を起こす恐れがあります。また、歯がない状態が続くと噛み合わせのバランスが崩れ、他の健康な歯や顎の関節にも悪影響を及ぼす可能性がありました。 以上のことから、早急に割れた歯を抜歯し、その部分を補う治療が必要と診断しました。 |
行ったご提案・治療内容 |
患者様には抜歯が必要であることを説明したうえで、インプラント治療で歯を補う計画を提案し、同意いただきました。 インプラント治療は、失われた歯の顎の骨にインプラント体(人工の歯根)を埋め込み、その上に人工の歯を装着する方法です。 患者様は以前、他院で右下奥歯のインプラント治療を受けており、その経験から今回もインプラント治療を選択されました。 まず、装着されていた延長ブリッジを慎重に撤去し、その後、割れてしまった左下奥歯を抜歯します。 骨の状態が安定したところで、痛みを感じないよう丁寧に局所麻酔を行い、細心の注意を払いながらインプラント体を顎の骨に埋め込む手術を行いました。手術後はインプラント体が骨としっかりと結合するまで、数ヶ月間の治癒期間を設けました。この期間は、インプラント治療を成功させるために非常に重要です。 インプラント体が骨と完全に結合したことを確認して、その上にアバットメント(インプラント体と人工の歯を連結する部品)を装着します。次に患者様のお口に合わせて精密に型取りを行い、ジルコニア製の人工の歯を作製しました。 完成した人工の歯は、色や形、噛み合わせのバランスを細かく調整しながら慎重にインプラント体の上に装着し、治療を終了しています。 |
治療期間の目安 | 約半年 |
おおよその費用 | 約900,000円 |
治療リスク |
・持病をお持ちの方や、服用中のお薬の種類によっては、外科処置ができない場合があります |
治療前
治療後
ご相談内容 |
「左右で歯並びが違っていて気になる」とご相談いただきました。 |
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カウンセリング・診断結果 |
拝見したところ、左上前歯に対して下前歯が前方で噛み合う「クロスバイト」が見られました。 以上のことから、歯並びや噛み合わせを改善するために矯正治療を行う必要があると診断しました。 |
行ったご提案・治療内容 |
歯列の幅を外側に広げることができる取り外し式の拡大装置を使用し、歯が適切な位置に並ぶスペースを確保して歯並びを整える治療方法をお伝えしましたが、違う方法をご希望されたため、口周りの筋肉バランスを整えるトレーナー治療を提案しました。 トレーナー治療に使用するマウスピース型の矯正装置「T4Kトレーナー」は歯自体を動かすのではなく、舌の癖や口呼吸など歯並びの悪化に影響を与える習慣を取り除き、唇や頬の筋肉の機能を改善することを目的としており、成長期の子どもの歯列矯正に適しています。 トレーナー治療により口周りの機能が改善されると、顎の発達が促され、永久歯が適切な位置に生えるためのスペースが確保しやすくなります。 治療の際は、取り外し可能なマウスピース型の矯正装置を1日に一定時間以上装着する必要がありますが、装着時に痛みが出にくいため患者様の負担は少ないことをお伝えしたところ、同意いただきました。 まずT4Kトレーナーを患者様にお渡しし、トレーナー治療の効果をしっかりと発揮するために就寝時には必ず装着していただくようお伝えして治療を進めました。 すべての歯が永久歯に生えかわるまでT4Kトレーナーの使用を継続していただき、前歯の歯並びや噛み合わせが改善したことを確認し、治療を終了しています。 |
治療期間の目安 | 5年 |
おおよその費用 | 約300,000円 |
治療リスク |
・決められたスケジュールを守らない場合、十分な効果が得られない可能性があります |
治療前
治療後
ご相談内容 |
「歯並びが気になる」とご相談いただきました。 |
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カウンセリング・診断結果 |
拝見したところ、上下前歯は乳歯から永久歯への生えかわりが始まっていましたが、永久歯が適切な位置に並ぶためのスペースが不足してデコボコに生えている状態でした。 このままだと、今後永久歯への生えかわりが進んでいくにつれ、歯並びの乱れがさらに目立つようになったり噛み合わせに悪影響が出たりするおそれがあります。 |
行ったご提案・治療内容 |
永久歯への生えかわりに合わせて行う矯正方法として、口周りの筋肉バランスを整えるT4Kトレーナー治療を提案しました。 T4Kトレーナー治療は、舌の癖や口呼吸など歯並びに悪影響を与える習慣を取り除き、唇や頬の筋肉の機能改善を目的とした、成長期の子どもの歯列矯正に適した治療方法です。 ただ、T4Kトレーナーは取り外し可能なマウスピース型の矯正装置なので、1日に一定時間以上装着する必要があり、装着を怠ると想定している効果を得ることが難しくなる点がデメリットです。 まずは、T4Kトレーナーを患者様にお渡しします。治療の効果をしっかりと発揮するためにも、就寝時には必ず装着していただくようお伝えし、治療を開始しました。 T4Kトレーナーは、すべての歯が永久歯に生えかわる12歳まで、6年間使用を継続していただきました。 |
治療期間の目安 | 6年 |
おおよその費用 | 約300,000円 |
治療リスク |
・決められたスケジュールを守らない場合、十分な効果が得られない可能性があります |
治療前
治療後
ご相談内容 |
「歯の表面がヌルヌルしていて汚い」とご相談いただきました。 |
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カウンセリング・診断結果 |
拝見したところ、歯の表面にプラークが多く付着していました。 プラークは白色または黄白色の細菌の塊で、舌で触るとザラザラとした感触があります。 また、プラークは粘着性が強く、うがいなどでは除去できないため歯ブラシを使った丁寧な清掃が効果的ですが、患者様は日頃の歯磨きが十分に行えていないと考えられました。 以上のことから、正しい歯磨きの仕方を指導してプラークを落とすことが必要と診断しました。 |
行ったご提案・治療内容 |
診断結果を丁寧に説明したうえで、患者様と一緒に鏡を見ながら歯ブラシのみでプラークを除去することを提案し、同意いただきました。 まず、プラークが付着しやすい部位や磨きにくい部位を患者様と一緒に確認します。 併せて、歯並びやお口の大きさに合った歯ブラシを選ぶと歯磨きがしやすくなることや、デンタルフロスを用いて歯間の汚れを落とすとお口の中の細菌数が減少することなども患者様と親御様に説明し、治療を終了しました。 |
治療回数の目安 | 1回 |
おおよその費用 | 保険診療内 |
治療リスク |
・病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります |
治療前
治療中
治療後
ご相談内容 |
「以前左上の歯を抜いたがそのまま放置していたので、インプラントで治療をしたい」とご相談いただきました。 |
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カウンセリング・診断結果 |
拝見したところ、左上奥歯2本が欠損しており、左側で食べ物を噛むのが難しい状態です。 このまま放置すると、欠損部位と噛み合う位置にある左下奥歯に、噛み合うはずの歯がなくなったことで欠損部分に向かって伸びる挺出(ていしゅつ)が生じるおそれがあります。 現在残っている奥歯を守るためにも、噛み合わせを整える治療が必要であると診断しました。 |
行ったご提案・治療内容 |
患者様は、人工歯根を顎の骨に埋め込むインプラント治療を希望されていたため、欠損部位である左上奥歯にインプラント治療が行えるかどうかの検査を行いました。 インプラント治療は外科手術が必要なので、治療が終了するまでやや時間がかかりますが、自分の歯のような感覚で噛むことができるうえ、噛み合わせの改善も期待できます。 インプラントに装着する被せ物は、見た目が自然で劣化しにくく、抗菌性に優れているセラミック素材を選択しました。今回は、セラミックの中でも高い強度があり、奥歯の強い噛み合わせにも耐えることができるジルコニアを提案し、同意いただいています。 まずは、インプラントを埋入する外科手術を行います。 インプラント埋入後は、インプラント部分に装着する被せ物の型取りを行います。 |
治療回数の目安 | 約4回 |
おおよその費用 |
約1,000,000円 (インプラント、被せ物、検査代) |
治療リスク |
・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います |
治療前
治療後
ご相談内容 |
「受け口なので他院で被せ物を用いた治療を行ったが、気に入っていないのでやり直しをしたい」とご相談いただきました。 |
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カウンセリング・診断結果 |
拝見したところ、噛み合わせたときに下の前歯が上の前歯よりも外側に出ている受け口が見られました。 受け口は見た目に悪影響が出るだけでなく、前歯を使えず噛み合わせが悪いことで顎に過剰な負担がかかり、将来的に顎関節症を引き起こすリスクがあります。 以上のことから、噛み合わせの状態をできるだけ正常に近づけて顎の負担を軽減し、併せて見た目も改善する治療が必要だと診断しました。 |
行ったご提案・治療内容 |
患者様の希望どおり、被せ物をやり直すことを提案し、同意いただきました。 一般的な矯正治療のように歯を動かすのではなく、歯を削ってから被せ物を装着して歯の形や位置を調節する治療方法です。患者様のように歯並びのずれが比較的軽度の症例に適用され、審美性を改善する効果が期待できます。 まず、他院で装着した被せ物を除去して歯の形を整え、新しい被せ物を作製するために精密な型取りを行います。 後日、完成したジルコニアの被せ物を装着し、噛み合わせや使用感に問題がないことを確認して、治療を終了しています。 |
治療回数の目安 | 3回 |
おおよその費用 | 約700,000円 |
治療リスク |
・装着に際し、天然歯を削る場合があります |
治療前
治療後
ご相談内容 |
「前歯の後ろに歯石がたくさんあるのできれいにしたい」とご相談いただきました。 |
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カウンセリング・診断結果 |
拝見したところ、下前歯の裏側に歯石が付着していました。 プラークや歯石をこのまま放置すると、歯茎の炎症や虫歯を引き起こすリスクが高まります。 |
行ったご提案・治療内容 |
保険診療内のクリーニングでプラークや歯石を除去できることをお伝えし、治療に同意いただきました。 また歯石を除去する際に痛みが出たり、歯石を除去したあとに知覚過敏の症状が出たりする可能性があることも併せてお伝えしています。 まず超音波を利用した機械や専用器具を用いて、歯に付着しているプラークと歯石を除去するスケーリングを行いました。 |
治療回数の目安 | 1回 |
おおよその費用 | 保険診療内 |
治療リスク |
・病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります |
治療前
治療後
ご相談内容 |
「下の歯がきれいに並んでいないのが気になる」とご相談いただきました。 |
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カウンセリング・診断結果 |
拝見したところ、下の前歯は歯が適切な位置に並ぶためのスペースが不足してデコボコに生える叢生(そうせい)と呼ばれる状態でした。 また、現時点で上の歯並びに大きな問題はないものの、まだすべての歯が永久歯に生えかわっていない段階にもかかわらず、すでに叢生の傾向が見られます。 今後、永久歯への生えかわりが進むにつれて、歯並びの乱れがさらに目立つようになったり、噛み合わせに悪影響が出たりするおそれがあるため、成長に合わせた矯正治療を行う必要があると診断しました。 |
行ったご提案・治療内容 |
永久歯への生えかわりが完了する前に歯並びを改善するための方法として、口周りの筋肉バランスを整えるトレーナー治療を提案しました。 トレーナー治療は、舌の癖や口呼吸など、歯並びの悪化に影響を与える習慣を取り除き、唇や頬の筋肉の機能を改善することを目的としており、成長期の子どもの歯列矯正に適した治療方法です。 治療の際は、取り外し可能なマウスピース型の矯正装置を、1日に一定時間以上装着する必要がありますが、装着時に痛みが出にくいため、患者様の負担は少ないことをお伝えしたところ、治療に同意いただきました。 まずは、治療に必要なT4Kトレーナーと呼ばれる矯正装置を患者様にお渡しします。トレーナー治療の効果をしっかりと発揮するために、就寝時には必ず装着していただくようお伝えし、治療を進めました。 T4Kトレーナーは、すべての歯が永久歯に生えかわるまで使用を継続していただきました。 |
治療期間の目安 | 約3年 |
おおよその費用 | 約150,000円 |
治療リスク |
・決められたスケジュールを守らない場合、十分な効果が得られない可能性があります |
治療前
治療後
ご相談内容 |
「下の前歯が上の前歯より前に生えているのが気になる」とご相談いただきました。 |
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カウンセリング・診断結果 |
拝見したところ、下の歯が上の歯よりも外側に出る反対咬合(こうごう)の状態でした。 通常は上の前歯が下の前歯を覆うようになっており、この噛み合わせによって食べ物を噛む力が正しく分散されます。 患者様は上の前歯が乳歯、下の前歯が永久歯だったため、受け口がとくに目立っていました。 受け口は前歯を正しく使えず、噛み合わせの悪さが原因となって顎に過剰な負担がかかります。 |
行ったご提案・治療内容 |
反対咬合を改善するために、歯列の幅を外側に広げることができる取り外し式の拡大装置を用いて、歯が適切な位置に並ぶスペースを確保して歯並びを整える治療方法を提案し、同意いただきました。 上顎は下顎に比べて小さかったため、まずは拡大装置で顎全体を広げて反対咬合の改善を目指します。 反対咬合が改善したあとに、上の歯が下の歯に過剰に覆い被さる過蓋咬合(かがいこうごう)が見られたため、顎の成長を促しながら正しい噛み合わせへと誘導する咬合誘導を追加で実施し、過蓋咬合の改善を促しています。 現在もT4Kトレーナーの使用を続け、定期的に通院いただいた際に経過を観察しています。 |
治療期間の目安 | 約3年 |
おおよその費用 | 約450,000円 |
治療リスク |
・決められたスケジュールを守らない場合、十分な効果が得られない可能性があります |