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11歳男の子 歯の表面に付着したプラークを保険診療内のクリーニングで除去した症例|朝霞市の歯医者ならエスペレ歯科・ホープデンタルクリニック

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11歳男の子 歯の表面に付着したプラークを保険診療内のクリーニングで除去した症例 [2025年11月11日]

治療前

治療後

ご相談内容

「歯が汚い」と患者様の親御様よりご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、歯の表面にプラーク(歯垢)が付着しており、その部位が目立っていました。

プラークとは、口の中の細菌が集まってできたもので、白色〜黄白色をしています。
虫歯や歯茎に炎症を引き起こす原因となる細菌が含まれているため、付着したまま放置すると細菌が繁殖し、虫歯や歯肉炎などの原因になります。

またプラークは粘着性が高くうがいだけでは除去できず、歯ブラシなどで物理的にこすり落とす必要があります。
今回の場合、患者様は日頃の歯磨きが十分に行えていない可能性があると考えられました。

以上のことから、正しい歯磨き方法を指導してプラークを効果的に除去できるようサポートする必要があると診断しました。

行ったご提案・治療内容

保険診療内のクリーニングでプラークを除去できることをお伝えし、治療に同意いただきました。
併せて、クリーニングのメリット・デメリットも説明しています。

クリーニングのメリット・デメリット
メリット:汚れを効率的に除去でき、虫歯や歯茎の炎症を予防できる
デメリット:クリーニングの刺激により一時的に出血や違和感が生じる場合がある

まず、毎日の歯磨きでお口の中を清潔に保てるよう歯ブラシの正しい当て方や磨き方をお伝えしながら、ブラッシングの練習を行いました。
とくにプラークが多く付着していた部分については、セルフケアのポイントを丁寧に説明しています。

その後、専用の器具を用いて歯のクリーニングを実施しました。
クリーニングの際は歯の表面を傷つけないよう、細心の注意を払いながらプラークを除去しています。
なお、目に見えない細かい傷があると汚れが再付着しやすくなるため、歯の表面をなめらかに整えるポリッシングを施して汚れの再付着を防ぎ、治療を終了しました。

治療回数の目安 1回
おおよその費用 保険診療内
治療リスク

・病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります
・治療が終わった後も、十分なセルフケアが必要です
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、歯石の付着や虫歯が生じる可能性があります

70代女性 抜けた前歯を金属製のバネを使用しないノンクラスプデンチャーで補った症例 [2025年11月11日]

治療前

治療後

ご相談内容

「下の前歯が抜けた」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、左下前歯(側切歯)が抜けていました。
このまま放置すると、見た目が気になるだけでなく前歯でしっかりと噛めず食事に支障が出るため、歯を補う治療が必要と診断しました。

また、患者様は骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の持病があり、治療薬を内服しています。
骨粗鬆症は骨の密度が減少することにより骨の強度が低下する病気で、軽い転倒や体の重みだけで容易に骨折することがあります。

行ったご提案・治療内容

診断内容を丁寧に説明したうえで、抜けた歯を補う方法として以下3つの治療法があることをお伝えしました。

①インプラント治療
あごの骨に人工歯根を埋め、その上に人工歯を装着する方法
メリット:自然な見た目と噛み心地が期待できる
デメリット:自由診療のため費用がかかる。外科手術が必要なため負担が大きく、治療期間が比較的長くなる

② ブリッジ治療
前後の歯を削り、橋渡しのような被せ物で歯を補う方法
メリット:外科手術を伴わず、安定した噛み心地を実現できる
デメリット:両隣の歯を削る必要がある

③取り外し式の入れ歯
メリット:外科手術を行わずに治療が可能で、治療期間が比較的短い
デメリット:取り外して手入れをする必要がある。自分の歯や①②の方法と比べて噛み心地が劣る傾向がある

今回、抜けた歯の両隣は大きな治療を受けていない健康な歯であり、患者様は「削りたくない」と希望されたことから、インプラント治療または入れ歯の2つを選択肢として検討しました。
ただし患者様は骨粗鬆症の治療薬を内服されており、種類によってはまれに薬剤関連顎骨壊死(やくざいかんれんがっこつえし)というあごの骨が細菌感染で腐ってしまう病気を引き起こす可能性があります。
インプラント治療で外科処置を行うと顎骨壊死のリスクを高めてしまうおそれがあるため、患者様には適していないと判断し、入れ歯による治療を提案したところ同意いただきました。

さらに患者様から「入れ歯の針金が見えないようにしたい」とのご要望があったため、金属製のバネを使用しない自由診療の入れ歯であるノンクラスプデンチャーで治療を行うこととしました。

まず、入れ歯を作製するための型取りを実施します。
後日、完成したノンクラスプデンチャーを装着し、見た目や噛み合わせに問題ないことを確認したうえで、治療を終了しました。

治療回数の目安 2回
おおよその費用 約150,000円
治療リスク

・着脱式のため、食後の清掃が必要です
・最初のうちは異物感があり、慣れるまで時間がかかる場合があります
・慣れるまでは、入れ歯の裏側の粘膜に傷ができる場合があります

70代女性 歯根が折れた歯を抜かずに装着する残根上義歯で噛み合わせを改善した症例 [2025年11月04日]

治療前

治療後

ご相談内容

「左上の歯が折れてしまった」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、左上前歯(犬歯)が欠損しており、欠損部後方にある2本の歯を土台として欠損部を補う延長ブリッジ(複数の人工歯がつながった被せ物)が装着されていましたが、土台の2本の歯が根元部分から折れていました。

折れた歯根をそのまま放置すると、細菌が侵入して歯根の周囲に炎症が起きたり、膿が溜まったりするおそれがあります。
その結果、痛みや腫れが生じる、周囲の健康な歯や歯茎に悪影響を及ぼす、残っている歯に過度な負担がかかるなどのリスクもあります。

この場合、通常であれば折れた歯根を抜く必要がありますが、患者様は長期間にわたって骨粗鬆症の改善薬を服用されており、骨密度がとても低い状態でした。
この状態で抜歯を行うと、傷の治りが遅くなったり、顎の骨に影響が出たりするリスクが高まります。

以上のことから、患者様の全身状態と口腔内の状況を総合的に考慮し、慎重な治療が必要であると診断しました。

行ったご提案・治療内容

患者様には「残根上義歯(ざんこんじょうぎし)」という治療方法を提案し、同意いただきました。
残根上義歯とは、破折した歯根を残したまま入れ歯を装着する方法で、抜歯によるリスクを避けながら、噛む機能の回復が望める治療です。

また入れ歯の種類については、患者様が「金属のバネが見えてしまうのは避けたい」と希望されたため、特殊な樹脂素材を使用し、金属のバネを使わずに歯にフィットさせる「ノンクラスプデンチャー」を提案しました。
金属のバネがないため見た目が自然で、笑ったときに入れ歯だと気付かれにくいのが大きなメリットです。
一方で、通常の義歯と比較すると修理が難しかったり、経年劣化により交換が必要になったりするおそれがある点についてもお伝えしたところ、患者様はノンクラスプデンチャーでの治療を希望されました。

まず、折れた歯根を慎重に削り、残根上義歯が装着できるよう丁寧に調整します。
続いて口腔内の型取りを行い、患者様の歯並びや噛み合わせに合わせたノンクラスプデンチャーを製作しました。

完成したノンクラスプデンチャーを装着し、必要に応じて細かな調整を行います。
最後に、違和感なく使用できるか、見た目や噛み合わせに問題はないかなどをしっかりと確認して、治療を終了しました。

治療回数の目安 3回
おおよその費用 約200,000円
治療リスク

・着脱式のため、食後の清掃が必要です
・最初のうちは異物感があり、慣れるまで時間がかかる場合があります
・慣れるまでは、入れ歯の裏側の粘膜に傷ができる場合があります

9歳女の子 過蓋咬合と乱れた歯並びを上顎拡大装置とT4Kトレーナーを用いた治療で改善した症例 [2025年11月03日]

治療前

治療後

ご相談内容

「歯並びが気になる」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、奥歯を噛み合わせた際に上前歯が下前歯に覆いかぶさり、下前歯がほとんど見えなくなる過蓋咬合(かがいこうごう)が認められました。
また、下前歯は歯が正しく並ぶスペースが不足しており、デコボコに生えている状態です。

過蓋咬合を放置すると、噛み合わせの問題から出っ歯になったり、奥歯に負担がかかって将来的に歯や顎に痛みが出たりするおそれがあります。
加えて、歯並びが乱れていると歯が重なった部分に汚れが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

以上のことから、歯並びと噛み合わせを改善する必要があると診断しました。

行ったご提案・治療内容

デコボコしている歯並びを整えて正しい位置で噛めるようにするために、顎の幅を広げたあと、口周りの筋肉バランスを整える矯正治療を提案し、同意いただきました。

この治療方法は成長期のお子様に適しており、顎の骨の発達を促しながら筋肉が正しく機能するよう導くことで、歯並びや噛み合わせの改善を目指します。

まず、固定式の「上顎拡大装置」を使用して上顎の幅を徐々に広げ、歯が適切な位置に並ぶためのスペースを確保しました。
上顎が十分に拡大したら、取り外し可能なマウスピース型の矯正装置「T4Kトレーナー」の装着を開始します。

T4Kトレーナーのメリット
・舌の癖や口呼吸など、歯並びに悪影響を与える習慣の改善が期待できる
・自然なかたちで顎の骨の成長を促すことができる

T4Kトレーナーのデメリット
・十分な効果を得るためには、毎日決められた時間装着し、継続する必要がある

患者様と保護者様には、トレーナーの装着時間をしっかり守るよう指導して治療を進めました。

最後に、歯並びと噛み合わせが改善されたことを確認して、治療を終了しています。

治療期間の目安 4年
おおよその費用 約450,000円
治療リスク

・決められたスケジュールを守らない場合、十分な効果が得られない可能性があります
・マウスピースに対応していない症例の場合、治療が難しい可能性があります
・歯の移動に伴って、痛みや違和感を感じる場合があります
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります

10歳男の子 下前歯の裏に付着した歯石を保険診療内のクリーニングで除去した症例 [2025年10月28日]

治療前

治療後

ご相談内容

「下前歯に歯石がある」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、下前歯の裏側に歯石が多く付着していました。

歯石は細菌の塊が石灰化して硬くなったもので、表面がざらざらしているため新たな汚れが付きやすく、通常の歯磨きだけで除去することは困難です。

このまま放置すると、虫歯や歯周病のリスクが高まるため、しっかりと取り除く必要があると診断しました。

行ったご提案・治療内容

歯石は保険診療内のクリーニングで除去できることをお伝えし、治療に同意いただきました。

メリット
・歯石や汚れを1回の治療で除去できる
・虫歯や歯周病の予防につながる

デメリット
・クリーニングの刺激により、一時的に出血したり違和感が生じたりする場合がある

まず、超音波を利用した機械と専用の器具を用いて、歯石を丁寧に取り除きました。

歯石の除去後は、器具の刺激により歯の表面に微細な傷ができることがあります。
傷を放置すると、新たな歯石や汚れが再び付着しやすくなるため、回転するブラシを用いて歯を磨くポリッシングを行い、表面を滑らかに仕上げました。

最後に、歯石の再付着を予防するため、患者様と保護者様には歯石が付きやすい部分の説明や、歯ブラシの正しい当て方・動かし方の指導を実施し、治療を終了しています。

治療回数の目安 1回
おおよその費用 保険診療内
治療リスク

・病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります
・治療が終わった後も、十分なセルフケアが必要です
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、歯石の付着や虫歯が生じる可能性があります

11歳男の子 成長がやや遅い下顎にマウスピース型の矯正装置を使用して噛み合わせのバランスを整えた症例 [2025年10月28日]

治療前

治療後

ご相談内容

「上下奥歯の噛み合わせが気になる」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、下顎の成長が上顎よりもやや遅い傾向が見られました。
ただ、日常生活における食事や発音に大きな支障をきたすほどではなく、成長を見守ることも可能な範囲です。

しかし、下顎の成長がこのままうまく進まず、上下顎のバランスが崩れると、将来的に以下のリスクが考えられます。
・奥歯に過度な負担がかかりやすくなる
・顎の関節に痛みや違和感が生じる場合がある
・噛み合わせのずれが大きくなると、食べ物を噛む力が低下したり顔貌のバランスに悪影響が出たりする

現時点で深刻な問題は見られませんが、成長期は顎の発育を促す適切なタイミングなので、お子様に適した治療をする必要があると診断しました。

行ったご提案・治療内容

検査結果をもとに、保護者様には現状と今後起こりうる変化、そして将来的な成長の見込みについて丁寧にお伝えします。
そのうえで、T4K(ティーフォーケー)と呼ばれるマウスピース型の矯正装置を使用し、下顎の成長を促す治療を提案しました。

T4Kは、日中の短時間及び就寝中に着用して下顎の成長をサポートし、噛み合わせのバランスを整える装置です。

メリット
・成長期に使用することで、無理なく自然なかたちで治療を進めることができる
・取り外し式のため、食事や歯磨きの際に外すことができる

デメリット
・毎日決められた時間しっかりと装着しなければ、十分な効果を得ることが難しい
・装着してしばらくは違和感を覚えることがある

メリットとデメリットについて詳しく説明したところ、保護者様は噛み合わせの改善を強く希望しており、T4Kを用いた治療に同意いただきました。

まずは、T4Kの装着方法や注意事項について詳しくお伝えし、ご自宅での使用を開始します。
その後は定期的に来院いただき、その都度成長具合を確認しながら治療を進めました。

半年後、下顎が成長して上下顎のバランスが整い、噛み合わせも改善したことが確認できたため、装置による治療を終了しています。

治療期間の目安 半年
おおよその費用 約150,000円
治療リスク

・決められたスケジュールを守らない場合、十分な効果が得られない可能性があります
・マウスピースに対応していない症例の場合、治療が難しい可能性があります
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります

6歳女の子 下前歯の裏側に付着した歯石を保険診療内のクリーニングで除去した症例 [2025年10月28日]

治療前

治療後

ご相談内容

「下前歯の裏が黄色い」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、下前歯の裏側に歯石が多く付着していました。

歯石とは歯磨きで落としきれなかったプラーク(細菌のかたまり)が、唾液中のカルシウムやリンと結びついて硬くなったものです。
歯石は歯の表面に強くこびりつくため、通常の歯磨きでは取り除くことは困難です。
また歯石の表面はザラザラしているため、虫歯や歯肉炎、口臭の原因となる細菌が付着しやすい環境を作ります。

このまま放置すると、細菌が繁殖しトラブルを引き起こす原因になるため、しっかりと歯石を除去する必要があると診断しました。

行ったご提案・治療内容

保険診療内のクリーニングで歯石を除去できることをお伝えし、同意いただきました。

歯科医院でのクリーニングはご自身では落としにくい歯石や、歯ブラシが届きにくい歯と歯の間の汚れまで、専用の器具を使ってしっかりと取り除くことができます。
ただし、処置の際には一時的に出血や違和感が生じる場合があります。

まず超音波を利用した機械や専用器具を用いて、歯に付着しているプラークと歯石を除去するスケーリングを行いました。
その後、プラークや歯石が再び付着しないよう回転するブラシを用いて歯の表面のざらつきを取り除き、なめらかに磨き上げるポリッシングを施して、治療を終了しました。

治療回数の目安 1回
おおよその費用 保険診療内
治療リスク

・病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります
・治療が終わった後も、十分なセルフケアが必要です
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、歯石の付着や虫歯が生じる可能性があります

60代女性 欠損していた右下奥歯にインプラント治療を行って噛み合わせを回復させた症例 [2025年09月29日]

治療前

治療後

ご相談内容

「右下奥歯が抜けたが、そのまま放置してしまっていた」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、右下奥歯(第1大臼歯)が欠損しており、患者様はインプラント治療を希望されていました。

詳しく検査を行った結果、インプラント(人工歯根)を埋め込むために必要な骨の厚みと高さがあり、骨の質も良好で治療に適していることがわかりました。

奥歯の欠損を放置すると、以下のトラブルが発生することがあります。
・隣接している歯が傾く
・噛み合うはずだった上の歯が下がる
・右側で噛めないことで左側でばかり噛む癖がつき、左側の歯や顎の関節に過度な負担がかかる

その結果、左側の歯がすり減ったり虫歯や歯周病になりやすくなったり、顎関節症を発症して痛みや口の開けにくさなどの症状があらわれたりするリスクがあります。

以上のことから、インプラント治療により口腔内の機能を回復させる必要があると診断しました。

行ったご提案・治療内容

患者様が希望されているインプラント治療とは、人工歯根を顎の骨に埋め込み、失った歯の機能を回復する方法です。

メリット:周囲の健康な歯を削る必要がない。自分の歯のような自然な噛み心地が期待できる
デメリット:外科手術が必要になる。治療期間が長くなる

インプラントの上に装着する被せ物の素材については、患者様より費用を抑えたいとの希望があったため、セラミックの一種であるE-MAX(イーマックス)を提案しました。
E-MAXは、人工ダイヤモンドと呼ばれているジルコニアには強度の面でやや劣り、破折のリスクが若干高くなるものの、自然な見た目が得られる、ジルコニアよりも安価である点がメリットです。

治療方法について丁寧にお伝えし、十分に検討いただいた結果、インプラントとE-MAXによる治療に同意いただきました。

まずは、インプラントを顎の骨に埋め込む手術を行います。
痛みを最小限に抑えながら、局所麻酔下で慎重に処置を進めました。
その後、インプラントが骨と結合するまでの期間をしっかりと確保し、安定性を確認しています。

続いて、E-MAXを使用した被せ物を作製します。
患者様は他院で噛み合わせの治療を受けているため、既存の噛み合わせに影響を与えないよう配慮して形状を整えながら、周囲の歯の色調に合わせて自然な見た目になるように調整しました。

後日、完成した被せ物をインプラントに装着し、噛み合わせや使用感、見た目などに問題がないことを確認しながら最終調整を行い、治療を終了しています。

治療期間の目安 約6ヶ月
おおよその費用 約500,000円
治療リスク

・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎などにかかる可能性があります
・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります
・高血圧、貧血・不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります

60代男性 欠損した上前歯にハイブリッド前装ブリッジを装着した症例 [2025年09月29日]

治療前

治療後

ご相談内容

「数日前に上前歯が抜けてしまったので、治療してほしい」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、上前歯3本(左右中切歯、右側切歯)が欠損していました。
これらは数日前に自然に抜け落ちてしまったそうです。

前歯が欠損していることで、食事や発音、審美性などに悪影響が出ており、日常生活に大きな支障をきたしています。
このまま放置すると、隣接している歯が欠損部に向かって傾く、噛み合うはずの下の歯が上方向に延びる、残っている歯への負担が増えるなどのトラブルが生じ、全体的な歯並びや噛み合わせが崩れるリスクがあります。

以上のことから、機能性と審美性の両方を改善するためにも、早急な治療が必要だと診断しました。

行ったご提案・治療内容

欠損した上前歯3本を修復する方法として、ハイブリッド前装ブリッジによる治療を提案しました。
ブリッジとは、失った歯の両隣にある歯を土台として、橋渡しのように被せ物を装着する方法です。
検査の結果、残っている歯や歯茎の状態は良好だったため、ブリッジ治療による修復が可能だと診断しました。

今回提案したハイブリッド前装ブリッジは、金属のフレームにハイブリッドセラミック(陶材と樹脂を組み合わせた材料)を前面に貼り付けた構造で、高い強度と自然な見た目を兼ね備えた被せ物です。

ブリッジは支えとなる歯を削る必要があり、定期的なメンテナンスも重要な治療方法ですが、患者様は奥歯部分にハイブリッド前装ブリッジを装着されており、使用感や見た目に満足していることから「前歯も同じ材料で治療したい」と希望されました。

まずは、ブリッジの支えとなる歯の形を整えます。
土台となる歯が生活歯(神経が生きている歯)だったため、神経への影響を軽減できるよう歯を削る量を最小限に抑えながら、慎重に処置を進めました。

続いて、患者様の口腔内に適合するブリッジを製作するために、精密な型取りを行います。
ブリッジが完成するまでの間は、仮歯を装着して日常生活に支障がないよう配慮しました。

後日、完成したブリッジを装着し、患者様と一緒に鏡で確認しながら、噛み合わせや見た目を丁寧に調整し、治療を終了しています。

治療回数の目安 3回
おおよその費用 約500,000円
治療リスク

・ブリッジの装着に際し、天然歯を削る必要があります
・土台となる歯に負担がかかるため、将来的に歯が揺れたり、歯の根が割れたりする可能性があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、被せ物が破損する可能性があります
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です

70代女性 虫歯の再発で外れた金属の被せ物をe-maxで修復した症例 [2025年09月20日]

治療前


治療後


ご相談内容

「左下奥歯の被せ物が外れてしまった」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、左下奥歯に装着されていた金属の被せ物が虫歯の再発が原因で外れ、土台だけの状態になっていました。

再発した虫歯は、歯と被せ物の境目から進行していましたが、すでに神経を除去する治療をしていたため痛みを感じず、被せ物が外れるまで虫歯に気付かなかったようです。

以上のことから、虫歯の治療をしたうえで被せ物を作り直し、噛み合わせを回復させる治療が必要だと診断しました。

行ったご提案・治療内容

左下奥歯の虫歯を除去してから土台を修復し、その後新しい被せ物を装着する治療を提案し、同意いただきました。

患者様は「被せ物の色は白を希望したい。ジルコニアよりも手頃な価格のものがいいが、あまり壊れやすい素材は避けたい」とのことで、セラミック素材の一種であるe-maxを提案しました。
e-maxは天然歯と同程度の強度があり、ほかのセラミック素材と比較しても費用を抑えることができます。
同じ白い素材であるジルコニアよりやや強度は劣りますが、患者様の場合はe-maxでも十分治療が可能であることをお伝えしたところ、こちらも同意いただきました。

まずは、土台部分に生じていた虫歯を除去します。
その後、しなやかさに優れていて衝撃を吸収する特性があり、歯が割れるリスクを低減できるファイバーコアで土台を作り直しました。

土台が完成したら、被せ物を作製するために精密な型取りを行います。

後日、完成したe-maxの被せ物を装着し、歯にぴったりと合っているか、噛み合わせや使用感に問題がないかを確認し、治療を終了しました。

治療回数の目安 4回程度
おおよその費用 110,000円
治療リスク

・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります
・治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります
・装着に際し、天然歯を削る場合があります
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です