治療前
治療後
ご相談内容 | 親御様より「子どもの歯並びが悪くて心配」とご相談いただきました。 |
---|---|
カウンセリング・診断結果 | 拝見したところ、歯がデコボコに生えている「叢生(そうせい)」が上下前歯に認められました。 歯並びを詳しく検査した結果、上あごの幅が狭いため上の歯が綺麗に並ぶスペースが不足していることがわかりました。 また、上あごの狭窄は口呼吸を引き起こし、頬や舌など口周りの筋肉の成長や動きにも影響を与えます。この筋機能のバランスの崩れが、上だけでなく下の歯並びの正常な発達も妨げていると診断しました。 |
行ったご提案・治療内容 | 上あごの幅を広げてから、口周りの筋肉のバランスを整えて上下の叢生を改善する矯正治療をご提案しました。 成長期の矯正治療の目的は、あごと筋肉の正しい発達を助け、歯に負担をかけずに歯並びの改善を促すことです。今から治療を始めることで、これから生え変わる永久歯も綺麗に並ぶ可能性が高まることを説明し、同意いただきました。 まずは固定式の「急速拡大装置」を使用して上あごの幅を十分に広げてから、筋肉のバランスや口呼吸を改善するための「トレーナー装置」の使用を開始しました。 |
治療期間の目安 | 約2年 |
おおよその費用 | 約300,000円 |
術後の経過・現在の様子 | 治療開始から約2年で、歯が適切な位置に並んで自然な見た目になりました。 「最初と比べてとても綺麗な歯並びになった」と大変お喜びいただきました。 患者様はまだ成長期のため、今後も歯並びが少しずつ変化していきます。将来的に細かい部分の調整をご希望される場合は、ワイヤー装置などによる矯正治療で対応できることをお伝えしました。 今後も定期的な検診を継続し、歯並びが安定するまで経過を拝見していきます。 |
治療リスク | ・治療中、発音しにくい場合があります ・治療中、舌が動かしにくいことがあります ・治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります ・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります |
クリニックより | 矯正治療は、乳歯と永久歯が両方存在している「混合歯列期」に行う一次矯正・予防矯正と、永久歯が生え揃った「永久歯列期」に行う二次矯正・本格矯正の2つのステージに分類されます。 今回は一次矯正のみで良好な結果を得ることができました。今後、歯並びの微調整や患者様のご希望に応じて、ワイヤー装置などによる二次矯正が必要となる場合があります。 各ステージで治療方法に違いがあるため、矯正をご希望される患者様には担当歯科医師が丁寧にわかりやすく説明いたします。ぜひお気軽にご相談ください。 |