治療前
治療後
ご相談内容 | 受け口と下の前歯の歯並びがガタガタしているとのことでご相談いただきました。 下の前歯の両脇2本の歯が後ろに生えてきてしまい、特に気になっているとのことでした。 こちらの患者さんはもともとお兄ちゃんが治療されていて、お母さんが気にされてご相談いただきました。 |
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カウンセリング・診断結果 | 拝見したところ、たしかに下顎が少し前ぎみに出てきており、下の前歯の両脇の歯も奥に向かって生えてしまっている状態でした。 お兄ちゃんもそうでしたが、上下の顎が小さいため右側のかみ合わせがずれてしまっている状態でした。 また上の顎のほうがより小さく、そのため受け口となっているようでした。 下の顎も小さく、スペースが足らなくなり押し負けた歯がずれて生えている状態でした。 専門的には叢生(そうせい)と下顎前突(かがくぜんとつ)と呼ばれる状態です。 |
行ったご提案・治療内容 | 一般的にはある程度顎の成長が落ち着くまで待つか、急いで本格的な針金などを使った治療を勧めるケースが多いですが、今回は患者さんのご希望もあってトレーナーと呼ばれるマウスピースに似た装置を使って経過を観察しながら治療する方針を選択しました。 この方針のメリットとしては、いきなり大掛かりな装置を子供につける必要がなく、万一本格的な矯正治療が必要になった場合でも比較的軽度に済む可能性が高くなります。 何よりも費用面で安く抑えることができますので、子供の一定の期間に限ってですが本格的な矯正の前にチャレンジすることがあります。 |
治療期間 | 約6ヶ月 |
おおよその費用 | 約10万円(税別) |
術後の経過・現在の様子 | トレーナーだけでも十分に改善が見られましたので親御さんともに喜んでいただけました。 現在も経過を観察しながら継続的にトレーナーを使ってもらっています。 |
治療リスク | ・矯正装置は道具である以上、使用時間に比例して効果を発揮するため使用しないと効果は得られません。 ・取り外し式の装置では自分で取り外しができるため、治療結果は治療を受ける本人(患児)の協力が必要です。 ・装置は破損するリスクや修理が必要になる場合があります。 ・この年齢では一次矯正・予防矯正といわれる時期なので、すべて永久歯なってから二次矯正・本格矯正が必要な場合もあります。 |