マウスピース矯正は従来のワイヤー矯正の代わりに、少しずつを動かすための透明なマウスピースを使用期間ごとに交換して矯正します。
以前の矯正用マウスピースは、人の手により作製されていました。
模型の歯を分解して少しずつ歯を動かした模型を何個も作り、これを元に矯正用マウスピースを作ります。
この一連の作業をすべて人の手で行っていました。
当院で扱うマウスピース矯正は、最先端のデジタル機器3Dスキャナー、3Dプリンターにより、透明な矯正用マウスピースを制作します。
人の手による作製は当然作り手の技術で大きく差が出ます。もちろん人件費も発生します。
3Dスキャナー、3Dプリンターの使用は、コンピューター上での設計による作製なので、人の手による技術が介在しない分、均一で精密なものを作製できます。
また、コストを大きく削減することができるため、従来のマウスピース矯正よりもお安く提供することができます。
当院では、スターアライン(ドイツ生まれ)とスマイルトゥルー(テキサス発)の2種類を使用しています。
ワイヤーを使用する矯正とは違い、マウスピース矯正は薄く透明ですので、歯に装着しても人に気付かれることがほとんどありません。
ワイヤーが目立つことが気になる方や、人前に出るお仕事をされている方でも、気軽に矯正治療を選択できます。
デジタル処理を施し、3Dプリンターを利用してマウスピースを製作するため、従来の技工士の手作業でのマウスピース矯正と比較し、信頼性を格段に増しています。
ワイヤー矯正と違い、マウスピースが口の粘膜や舌に当たる際の痛みが少なく、それによる口内炎を起こすこともほとんどありません。
また、従来のワイヤー矯正と違い、痛い時、つらい時にマウスピースを外して一休みできるので、安心です。
※新しいマウスピースに交換した直後はしめつけられるような感覚がありますが、数分から数時間で消えます。
マウスピースは取り外し式なので、歯みがきも普段どおりに行えます。
歯科医院における歯のクリーニングもいつも通り受けることができます。
マウスピースは取り外しが可能なので、簡単に洗浄ができます。
常温の流水下にて、歯ブラシ等で洗浄してください。
マウスピースは取り外しが可能なので、激しいスポーツも可能です。
もちろんマウスピース矯正のままでも運動していただけます。
マウスピースは特殊強化プラスチックでできているため、金属アレルギーの方でも安心して矯正治療が可能です。
食事の際はマウスピースを外すため、食事の仕方、食事内容に制限はありません。矯正をはじめる前と同じような食生活が可能です。
※過度に硬い食べ物(スルメ、かたい肉、かたい果物、キャラメル、飴など)は控えてください。
※飲食後は歯磨をしてからマウスピースを使用してください。
コンピューターによる3Dシミュレーションにより、以前よりも確実な治療が可能であり、従来のマウスピース矯正では治療が困難であった、歯並びが複雑なケースでも対応できるようになりました。
また、年齢制限はなく、学生から、50代、60代まで、幅広い年齢層で治療が可能です。
※基本的に成長が終了した時期からをお勧めしています。必然的に年齢は10代後半からが対象ですが、条件により小、中学生からも可能となります。
マウスピース矯正は万能ではなく、適応範囲があります。
基本的には前歯6本を対象としています。
前歯6本では対応しきれない場合はその隣の小臼歯(前から4,5番目の歯)までを含め治療計画を立案します。
上下の顎骨の大きさのバランスが悪い場合、歯の生える位置の問題、歯の根の状態、歯茎の状態によりマウスピース矯正ができない場合、マウスピース矯正に不向きな場合があります。
マウスピース矯正では顎骨の問題は改善できませんので、歯の移動のみ行います。
当院のマウスピース矯正では、しっかりと正確に診断を行い、無理に治療を勧めることはありません。
ケースによってはお断りさせていただくことがございますので、あらかじめご了承ください。
そのような際には、マウスピース矯正に限らず、患者様に最も適した矯正治療方法をご提案いたします。
また、虫歯、歯周病、歯石が着いている、歯の根の先に膿がたまっている場合など、マウスピース矯正の前に治療をしないといけない場合があります。
特に歯石が着いていたりした場合、正確な分析ができないため、歯の掃除が必要になります。
スターアラインとは、薄い透明の樹脂で作成されたマウスピース型の矯正装置です。
薄い0.5mmのマウスピースを1週間、やや厚い0.75mmのマウスピースを2週間、合計3週間を1STEPとして矯正を行います。
各STEPのマウスピースを交換して使用することにより、歯を徐々に動かしていきます。
また、原則ワイヤーを使用しないため、見た目は装着しているのがほとんどわかりません。
自宅で治療を進めて行くことができることから3週間~1ヶ月の間隔の通院で治療が可能になります。
最近では、美容や健康の面から新たな矯正装置として注目されており、世界の多くの人たちが、スターアラインによる矯正治療を選択しています。
最先端のデジタル機器である3Dスキャナー、3Dプリンターにより、スターアライン(透明矯正マウスピース)を制作します。
世界最高の矯正材料の品質を誇る、ドイツ企業の特殊強化プラスチックを使用しています。
優れた弾力性と保持力を持ち、従来のマウスピース矯正に比べて2倍の速度で歯を移動します。
スマイルトゥルーSmileTRUは、米国テキサス発の世界各国で実績のあるマウスピース型(アライナー)矯正システムです。
国内で歯型模型を最先端レーザースキャニングマシンで3Dデータにし、米国テキサスのSmileTRU本社に送られます。
そこでは矯正医を含む専門チームが最先端のソフトウェアを使用して、歯を正しくきれいな位置にデザインします。
治療を始める前に、最終的な歯並び予測を3D画像上で確認することができ、納得してからスタートできます。
デザインは米国、マウスピース製作は日本。世界のプロフェッショナルがあなたをサポートいたします。
2週間ごとに0.75mmの透明マウスピースを交換していきます。
2週間ごとに交換するので、来院は2週間に1回のペースです。
透明なので、装着していることを気付かれないスマイルトゥルーSmileTRUなら、どんな場面でも自信を持って行動できるでしょう。
スターアライン | スマイルトゥルー | |
---|---|---|
分析回数 | 3~4STEPごとに見直し | 初回のみ |
型取り | 3~4STEPごと | 初回のみ |
来院回数 | 3~4週に1回 | 2週間に1回 |
各ステップの模型 | 無し | 有り |
装着時間 | 基本18時間 | 基本20時間 |
作製・納品 | 3~4STEPごと | 一括納品 |
治療期間 | ほぼ同じ | ほぼ同じ |
スターアラインは数ステップごとに治療の進捗確認、再分析・再診断を行います。
ここで予定通り歯の移動がない場合は治療計画の見直しができます。
作製・納品も3~4ステップごとなので無駄になりません。
だたし、各ステップの模型が無いので、マウスピースを紛失、破損した場合は再製を依頼することになるので、比較的時間がかかり、費用も当然発生します。
スマイルトゥルーは各ステップの模型が付属であります。
この模型を用いて歯の移動状況を確認できます。
また、マウスピースを紛失、破損した場合でも当院で作製が可能となりますので、比較的に速やかでスターアラインよりも安価となります。
だたし、初回から治療終了までのマウスピースを一括納品されるため、途中での治療計画の変更、見直し、計画変更に伴うマウスピース作製はすべて有料となります。
写真診断 | 基本的に無料 ※通常の診察料などは必要です。 |
---|---|
マウスピース矯正診査 | ¥3万+消費税 |
※当院では、スターアラインとスマイルトゥルーの分析を比較して、治療期間、マウスピース作製枚数などを考慮し、よりメリットのある方を選択します。
スターアライン | 片顎 ¥25万+消費税(最短3STEP(およそ3カ月)分)~ 1STEP増えるごとに¥5万+消費税 |
---|---|
スマイルトゥルー | 片顎 ¥25万+消費税(最短3STEP(およそ3カ月)分)~ 1STEP増えるごとに¥5万+消費税 |
アタッチメント | 1カ所につき¥2,000+消費税 |
※アタッチメントとは
歯を回転させるための歯の色の合成樹脂で作るポッチのこと。歯を大きく回転させたりするときに必要です。
患者様のお悩みやご希望をお伺いし、歯並びや噛み合わせのカウンセリングをおこないます。
まず写真のみで大まかな無料診断を行います。
虫歯があったり、歯茎が腫れていたり、歯石が着いていると正確な分析ができないため、虫歯治療、歯周病治療、歯のクリーニングは必要となるため、必ず治療を受けていただくことになります。
模型作製のための型取り、お口の中の写真とレントゲンを撮影します。
その後、カウンセリングデータと歯型模型、写真、レントゲン写真などを技工所に送り分析を行います。
3Dデジタル処理を用いて治療計画を立案し、プランデータを作成します。
トリートメントプランデータをもとに、必要な処置や治療期間、費用を患者様にご説明します。
※状態によっては他の矯正治療と組み合わせて治療を行う場合もあります。
治療計画に対して患者様の同意を頂いた後、マウスピースの製作をセンターに発注します。
納品は発注を頂いてから7~14日程度。
完成したマウスピースを患者様にお渡しし、使用方法と注意事項の説明をおこないます。
原則として、歯科医師より推奨された装着時間を守り、ステップ毎に新しいマウスピースに交換して行くことにより、歯を徐々に動かしていきます。
治療計画の修正
歯が治療計画どおり動いていないことが確認された場合、あらためて治療計画立案しマウスピースを作製し直す場合があります。
全ステップ終了後、患者様は矯正した歯の後戻りを防ぐため、リテーナーを装着します。
リテーナーは歯を動かさないためのもので、もちろん透明なマウスピースです。基本的に就寝時に使用します。